小泉今日子も!看護師がタバコを吸うのはストレス発散?

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タバコを吸う小泉今日子

小泉今日子さん、美味しそうにタバコを吸ってますね!!
仕事の合間の一服でしょうか。

2006年「看護職のたばこ実態調査」報告書(日本看護協会)によれば、看護職全体の喫煙率は19.9%でした。

2001年調査の25.7%からは5.8%低下したものの、看護協会が「禁煙アクションプラン2004」で打ち立てた数値目標(25.7%から半減させる)には及びませんでした。

保健医療従事者としてはこの事実を真摯に受け止める必要があります。

地域や施設間でタバコ対策に温度差があるのが現状のようですが、その背景にはタバコとストレスヘの誤解があるのではないでしょうか。

タバコはストレスコーピング

「看護師はストレスフルな仕事だから喫煙率が高いのは仕方ない」。そんな思いをもっている人はいないでしょうか。これは、「喫煙がストレスコービング」であると言っているのと同じです。もしそうならば、 タバコをたくさん吸う人ほど、ストレスは減っていることになります。

 

果たしてそうでしょうか。

 

そこまで明確でなくとも、「なんらかのストレス要因があるからタバコを吸う」と考える人もいます。それはどのようなストレス要因なのでしょうか。多くの場合、職場の人間関係や患者との関係、厳しい労働条件、そして家族の問題などがストレス要因として挙げられますが、タバコを吸うことによってこれらにうまく対処できるのでしょうか。

ストレスコーピング(すとれすこーぴんぐ)とは、ストレスをどのように受け止め、どのように行動するか、という対処方法のことである。 単にコーピングという場合もある。 コーピングとは、「問題を上手く処理する」という意味の英語、copeに由来している。 ストレスコーピングには以下をはじめとした様々な方法がある。
看護用語辞典 ナースpedia – 看護roo!

 

確実に対処できるストレス要因が一つだけあります

 

「ニコチン切れのストレス」です

 

出典:かみろぐかみろぐ

 

「タバコが身体に悪い、そんなことはわかっている」

という声もよく耳にします。

 

しかし、人は自分に都合の悪い情報はできるだけ聞きたくないものです。冷静に考えてみると、毎日のようにタバコ関連疾患の患者さんのケアをする機会をもつ看護師にとつて、 自分がタバコを吸うというのは、理解しがたい行動のはずです。

裏を返せば、 これがニコチン依存症のなせる業なのかもしれません。「タバコの害は十分わかっている、でも自分は大丈夫」という思いがどこかにあるのでしょうか。

 

「私は別に長生きしたくもないし、 自分の生命だから好きにさせてほしい。他人に迷惑をかけているわけじゃないし、個人の自由ではないの?」。

 

これもよく耳にする誤解です。

 

タバコは、副流煙という有害ガスを発生します。また、直接煙に暴露されなくとも煙により付着した臭い成分の素である化学物質により健康障害を引き起こす可能性がある物質です。

 

室内空気汚染問題に係る個別物質の室内濃度指針値

成分【IARC評価】(設定日)

1.アセトアルデヒド【2B】(2002.01.22) 

毒性指標 ラットの経気道曝露における鼻腔嗅覚上皮への影響

室内濃度指標値 48μg/m3(0.03ppm)

2.ホルムアルデヒド【2A】(1997.06.13)

毒性指標 ヒト吸入曝露における鼻咽頭粘膜への刺激

室内濃度指標値 100μg/m3(0.08ppm)

3.スチレン【2B】(2000.12.15)

毒性指標 ラット吸入曝露における脳や肝臓への影響

室内濃度指標値 220μg/m3(0.05ppm)

参考:厚生労働省厚生労働省

喘息や化学物質過敏症の患者にとってタバコの臭いだけで病状が悪化することはまれではありません。時には生命に関わる重篤な状態を引き起こすことさえあります。

医療従事者である看護師が、 タバコくさい手で採血したり、 タバコの臭いが染み付いた自衣でケアをしたりすることが、患者さんやご家族にどのようなメッセージを送っているのかを考えれば、上記のような言葉は出てこないはずです。

女性とタバコ

女性のタバコ問題は、わが国では全般的なタバコ離れが進む一方で、若い世代のみならず中高年女性でも喫煙率が増加しており、早急に対策が求められている課題です。

タバコを吸う女性

2010年の世界禁煙デースローガンである「ジェンダーとタバコ=女性向けのマーケティングに重点をおいて」も、女性のタバコ問題の大きさと複雑さを示しています。

「ジェンダー」という言葉は社会的な性差を意味します。

ここであえてこの表現を用いたことは、女性のタバコの問題を考えるときには、女性が産む性であるという生物学的な視点と同時に、社会的な背景への対策が重要であることを物語っているのです。

看護師の喫煙者と非喫煙者の比較

看護師喫煙者と非喫煙者の比較

看護師のストレス対処行動効果比較

看護師のストレス対処行動効果比較

看護師のストレスと喫煙状態

看護師において、実際に喫煙者と非喫煙者におけるストレス状態に違いはあるのでしょうか。

ストレス調査(ERI調査票)において、喫煙者と非喫煙者のストレスとその対処行動について分析しました。その結果、

  • 喫煙者607名(16.2%)
  • 非喫煙者2955名(78.7%)
  • 前喫煙157名(4.2%)
  • 無回答21名(1.0%)

の中で比較すると、ストレス状態(努力得点)には差はないのに評価に関する項目(報酬得点)に差がみられました。

さらに詳しい項目を比較すると、上司や同僚からの正当な評価、困難な状況における同僚からの支援、昇進の見込み、 自分の仕事への評価、給与の妥当性などに関して、喫煙者は非喫煙者より有意に低いと感じていました。

また、ストレス対処行動の効果を比較すると、ほとんどの項目で喫煙者のとる対処行動はその効果が低く、唯一有意に効果的だと判断していたのが「酒、タバコで気を紛らわせる」という結果でした。

公共の場での禁煙化が進み、施設内禁煙の病院も増えてきています。前述の「禁煙アクションプラン2004」にもあるように、看護師の職場は禁煙が一般的になりつつあります。

そうした現状は、タバコが数少ない効果的なストレス対処法と信じている喫煙看護師にとって新たなストレス要因を生んでいないでしょうか。

同じ職場環境で働いていても

  • 自分は正当に評価されていない
  • 同僚からも支援が得られない
  • 昇進の見込みもない

と思わせる背景にあるものは何でしょうか。

前述の2006年「看護職のたばこ実態調査」によれば、禁煙への興味に関する質問に対して

「禁煙に関心がない」

「関心はあるがこの6か月以内の禁煙は考えていない」

をあわせると70.6%を超えていました。

喫煙看護者の大多数は禁煙の意欲をもてない状況にあるなかで、環境面での禁煙化や施設内禁煙だけが推進された結果なのかもしれません。
喫煙の有無によって、看護師の能力や評価が変わるわけではありません

この過酷なまでの労働環境だからこそ、効果的なストレス対処が大切なのです。しかし、 自分の健康を害するだけのタバコを効果的なストレス対処法だと思い込んでしまう環境をいかに変えていくのか、それが今の組織側に求められている対応ではないでしょうか。

ただただステレオタイプに、

「今どきタバコを吸う看護師なんて」

と切り捨て、法律を盾にして強引に進めていないでしょうか。

まとめ

医療機関として、患者の健康を支援する立場を貫くためにも、自らの組織で働く一人ひとりの健康を支援することが重要なのです。

患者、家族、そして職員の健康を願えばこそ、タバコの吸えない環境を整え、禁煙支援を推進するという理念こそが、看護師の自己評価を高め、効果的なストレス対処法を見出す支援にもつながるのではないでしょうか。


この記事のアイキャッチ画像には、喫煙する姿を投稿した小泉今日子さんの画像を掲載させていただきました。
出典: http://xn--fck8b1a7qp98k05a03hlwv22qxml1mdbq2dy65agcf893a.com/?p=3977

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