看護師が転職する前に明確にすべき10のチェックポイント

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満足する労働環境の病院への転職に成功した看護師

看護師の転職に失敗はつきものです。いざ入職してみると、「思ったより忙しかった」、「すごく人間関係が悪かった」、「職場の医師や看護師のレベルやモラルの低さに愕然 とした」など事前に思い描いていたイメージと大きく異なり、むしろ転職前よりも状況は悪化した、というケースも少なくありません。

どうすればこのような失敗を防ぐことができるのでしょうか?転職先の情報収集をして自身が目指す労働環境に合うのか?その方法を紹介していきます。

看護師が転職する前の情報収集

転職の失敗を防ぐうえでとても重要なのは、事前に入職先の職場の実情をしっかりと把握する、と いうことです。

イメージだけに頼るのではなく、具体的にその職場ではどんな人が働いていて、自分が担当するのはどのような仕事なのか、毎日何時ぐらいまで 働くことになるのか、毎日どのような経路で出勤・退勤することになるのか、など、入職後の日常をできる限り具体的に想像し、把握することがとても重要で す。

しかし、こうした情報は入職前に全て入手できるとは限りません。病院のホームページを見ても職場の内情までは分かりませんし、職場見学で雰囲気を掴むことはできても、実際の人間関係まで見抜くことはできません。

転職サイトで求人を検索する際の10のチェックポイント

求人情報や事前の面接、面談などで、就労条件をチェックするときは以下のポイントを特に注意して情報収集しましょう。

1.勤務形態

具体的な就業時間帯がどうなっているのか? 特に「2交替制」か「3交替制」か、その併用なのかを確認。

どういった勤務形態なのかによって、生活スタイルが著しく左右されるので重要なポイントです。また、記載されているようであれば、平均残業時間や月平均の夜勤回数も確認しておきたいところです。

2.勤務地・配属先

転勤があることはあまりありませんが、勤務地は確認しておきましょう。

もう一つ大事なのは、配属先の科が複数ある場合に、どの科でどういった職務に就くことになるのかも気になる情報です。

うっかりしていると未経験の部署や、本来やりたい仕事でない部署に配属されるということもあるので注意しましょう。

3.社会保険・労働保険

「社会保険」と記載されていた場合、健康保険や厚生年金保険、雇用保険、労災保険がすべて完備なのかどうかは、念のため確認しておきましょう。

小さな個人医院やクリニックでは、社会保険が完備されていない所もあります。また、非常勤での勤務では、適用されない場合もあるので確認が必要です。

4.看護配置・看護職員数

その医療機関の患者数に対する看護職員の人数の割合が分かれば、その医療機関が提供する看護のクオリティや、看護師一人当たりの仕事量を推測する、目安にすることができます。

総合病院や大学病院など、規模の大きな医療機関ではどこも人手不足気味なことが多いですが、それでも丁寧な看護体制を敷いている病院と、業務をこなすので手一杯の病院とがあります。

また、同じ病院内でも科が異なると、看護師の人数と配置が変わり、事情がごろっと違う場合がありますので注意が必要です。

5.オンコールの有無と頻度

「オンコール」とは勤務形態の一つで、自宅など病院外で自由に行動して構わないが、いつでも連絡が取れる状態にしておくことで、急患などへの対応ですぐに出勤要請に応えられるよう待機しておくことです。

もし、勤務先の医療機関がオンコールを採用しているのであれば、看護師の月平均出勤回数と、オンコールの手当て(待機料の有無)も確認しておきましょう。

一見勤務時間やシフトが楽に見えても、オンコールの有無で、就労後の生活に大きな影響が出てきますのでここも注意が必要です。

6.教育と研修体制

小さな医療機関やクリニックであれば、あまり充分な教育体制が整っていない可能性があるので注意しましょう。

逆に、大手医療機関であれば、『プリセプターシップ』や『クリニカルラダー・システム』といった教育制度が整っていますが、どのような体制かによって相性もありますのでできれば詳しく確認しておきましょう。

また看護師のキャリアアップに欠かせない研修制度なども要チェックになります。転職でのキャリアアップについては、看護師が転職で成功するための5つのキャリアパスで解説していますので参考にしてください。

看護師の転職は必ずしもキャリアアップにつながらないケースが多くあります。これは、中途採用の職員に対する評価が、一般企業のようにシステム化されていないことの現れでもあります。

7.資格取得支援の有無

就労後に看護や医療福祉系の各種資格取得を目指す際に、何かしらの支援制度があるかどうかも、今後のキャリアアップを視野に入れる場合は、チェックポイントです。

費用の補助や研修中の休職制度の有無など、どういった基準で支援が受けられるのかといった条件も、医療機関ごとに異なりますので、確認が必要です。

8.託児所などの福利厚生施設の有無

大手医療機関であれば、託児所やその他の福利厚生施設が設けられているところもあります。そういった施設が利用可能かどうか、利用条件など、自分が勤務した際にどのように利用できそうかも把握しておきましょう。

9.有給休暇の消化率、産休・育休の取得率

医療機関の方針によって大きく変わってくるのが、このあたりです。有給休暇を各スタッフにきちんと取らせるように配慮しているか、そうでないか。

また、「産前産後休業」や「育児休業」が取得できているのかどうか。

こういったところに、その医療機関のスタッフに対する意識がダイレクトに表れますので、直接聴きだすことはできなくても、看護師転職サイトの担当者に、さりげなく聴きだしてもらったりできると、一つの判断基準になることでしょう。

10.サービス残業の有無と残業代の支給状況

どの程度、時間外勤務が発生しているかといった情報と合わせて、それが、いわゆる「サービス残業」なのか、残業代は全額きちんと支給されているのかといった労務管理体制も気になるところです。

事前情報として実態を知ることはなかなか難しいところですが、これも転職サイトの担当者などを介して就活を行なう場合は、情報を入手することができる場合もありますので、そういった点もできればチェックしてみてください。

以上が、看護師の求人情報を見る場合の主なチェックポイントになります。なかなか理想的な職場というのは見つからないものなので、あれもこれもと希望条件にこだわり過ぎるのもよくありませんの。

自分がこだわるポイント、こだわらないポイントをしっかり線引きして就活に臨みましょう。

転職サイト利用の流れ

ここでは、看護師転職サイトを活用して転職活動を進める際の大まかなスケジュールをご紹介します。転職活動をいくつかの段階に切り分けると、大きく下記のような流れで進んでいきます。

  • 看護師転職サイトに登録
  • キャリアアドバイザーとの面談
  • 求人の紹介
  • 応募
  • 書類選考・面接
  • 内定
  • 退職交渉(既に退職している場合は必要なし)
  • 入職

登録してから入職するまでの期間は、早い方であれば3日という方もいますし、その逆に半年間かけてじっくりと入職先を決めるという方もいます。

また、まだ 転職するべきかどうかがはっきりしないという方や、どのような方向性でキャリアを築くべきか悩んでいるという方の場合、求人に関する情報収集をする前に自 己分析や仕事研究にあてる時間も必要となります。

転職するのがはじめてという方や、今の仕事を続けながら転職活動を並行して進めたいという方は、まずは看護師転職サイトに登録してみて転職活動全体の大まかな方向性、スケジュールをキャリアアドバイザーに一緒に考えてもらうことをおすすめします。

看護師転職サイトで情報収集

そこで活用できるのが、看護師転職サイトです。看護師転職サイトでは、専任のコンサルタントが病院やクリニックの内情を詳しく情報収集しており、それらの 情報を無料で提供してくれます。

以下を参考にしてください。

民間職業紹介事業者に対するインタビュー調査:公益社団法人 日本看護協会

(1)専業系サイト
ナース人材バンク、ナースではたらこ、看護roo!、ナースフル、CB ネットナース、ナース専科(求
人ナビ)、看護プロ、看護のお仕事、ナースパワー、ナーススクエア、MC ナースネット
(2)総合系サイト
マイナビ看護、とらばーゆ看護、ベネッセの看護師・介護士お仕事サポート
専業系サイトと総合系サイトの14 サイトとデフォルトとしてサイト構成の良い1 サイト、さらに
検索キーワード「紹介」でトップだった1 サイトの2 サイト(スーパーナース、ナースジョブ)を加
えて16 サイトを調査対象とした。なお、対象サイトは16 サイトであるが、複数サイトを運営してい
る事業者が1 社あり、対象事業者は15 社であった。

看護師転職サイトには、過去にその病院で働いていた看護師からのリアルな口コミや、病院への直接取材、看護師長・看護部長 からのヒアリング、入職後の看護師に対するアフターフォローの連絡をする際に教えてもらった口コミなど、様々な経路から病院やクリニックの内部情報が集 まってきます。

貴重な情報を無料で提供

職場の雰囲気や部署の人間関係、実際の労働時間、給与の上昇カーブなど、なかなか外部の人間には分からない情報をたくさん持っているのです。

看護師転職サイトではこうした貴重な情報を全て無料で提供してくれるので、活用しない手はありません。

自分の希望だけ伝えておいて、職場の内情を考慮しな がら自分にフィットする病院の求人を紹介してもらうという形でもよいですし、特定の病院やクリニックに関する情報をヒアリングしてみるのもよいでしょう。

幸い、現在の看護師転職市場は圧倒的に売り手市場となっていますので、万が一転職に失敗してしまっても次の職場を見つけるのはそれほど難しくありません。

しかし、何度も転職を繰り返してしまうと、次第に転職がしづらくなり、選択肢が減っていくのも事実です。

友人の話やHPに書かれている情報だけを信用せず、看護師転職サイトも上手に活用してできる限りの情報収集をし、最終的に入職するかどうかを決めるようにすることをおすすめします。

転職は何回してもマイナスにはならない?

看護師の転職市場は圧倒的な売り手市場が続いており、一般ビジネスパーソンに比べれば看護師ははるかに転職がしやすい職業であると言えます。

また、一般のビジネスパーソンと違い、看護師の場合は転職を重ねてもそのたびに給与がダウンするということはあまりありませんので、それも転職をしやすくしている1つの要因だと言えます。

採用する病院側の多くも、看護師資格を持っている人であればすぐにでも採用したいと考えているのが現状ですので、一部の人気病院などを除けば、転職回数自体が大きなネックとなるケースはそれほど多くありません。

程々が一番

しかし、あまりに転職回数が多い、または一回一回の職歴が短い場合は、採用側としても「この人は採用してもまた辞めてしまうのでは?」と不安になるものです。

目安としては、20代であれば2~3回、30代であれば3~4回ぐらいの転職回数であれば、それ自体がネックとなり転職活動に苦戦することはあまりないでしょう。

もちろん、上記より遥かに転職回数が多く、7回、8回と重ねている方でも転職に成功している方は多くいますし、その逆に転職回数は少なくても他の理由でなかなか次の入職先が見つけられない方も少なくありません。

回数よりも期間と理由が大事

病院の採用担当者の中には、転職回数自体よりもそれぞれの「期間」と、辞めた「理由」のほうが大事だと考えている方も多い。

何らかの一貫性を持って転 職を繰り返し、キャリアアップをしてきた方であれば、転職回数がネックになるどころかむしろプラス評価になることもあります。

採用する病院にとって大事なのは、あなたの過去よりも「これから具体的にどう病院に貢献してくれるのか」という点です。

その点を熱意と共にしっかりと 伝え、長く働いていきたいという意思を示すことができれば多くの場合は転職回数がそれほど大きなネックにはならないはずです。

度々の転職はストレスも

そうはいっても、むやみに転職を繰り返すことは決してよいことではありませんし、転職を繰り返しているとそのたびに新しい人間関係を構築する必要があり、ストレスや精神的負荷もかかります。

転職をすれば全ての問題が解決するとは限りませんし、仮に現在の悩みから解放されたとしても新たに違う悩みが増える場合もあります。

転職をする際はぜひ慎重に考えて、看護師転職サイトも活用しながらしっかりと情報収集をして検討を進めるようにしましょう。

転職を考えるのなら国で定められた支援金を有効に使おう

きちんとしたスケジュールを持って計画的に活動を進めることで、無駄なく効率的に仕事探しを進めることができ、結果として納得度の高い転職の実現につながります。

特に現職のまま転職活動をされる方の場合、日々の業務の中で時間をやりくりすることになりますので、時間やスケジュールの管理はとても重要になります。

また、看護師が転職する際に、金銭的なインセンティブがあります。それが、転職支援金といった名目で支給されるお金です。

看護師紹介業者によっては、コンサルティング担当者が厚生労働省のキャリアコンサルタント有資格者を持つ方がいます上手に有資格者のコンサルティングを受け、看護師転職支援金を受け取り、長く勤務できる職場を選定することがとても大事なことです。

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