看護師と医者がカルテの廃棄、改善の怪

善悪に悩む医者

さて、スタジオで披露される看護師さんの暴露話を聞くといつも出てくるもう一つの疑間は、「何でそんな不満だらけの病院に勤め続けているの?。何で辞めないの?」と疑問を抱きます。

「医療ミスを隠した、などと医者を批判している看護師も共犯です!」

テレビを観ている一般の人はそう思うに違いありません。実際の現場でも多くの看護師さんは医者の不正を見て「こんなことを黙ってはいられない」と思うのが普通でしょう。アナタもそうですね?。

しかし、ある大学病院で、看護師も医者と一緒になってカルテの廃棄、改善をやっていると確実に思える事件がありました。ペースメーカーの植え込み手術を教授のインドヘの学会出席のために待たされていた(そもそも教授がどうしてもやらなければならない手術なのでしょうか?)患者さんが病棟で心停止となったのですが、その直前の患者さんの容態を記載したはずの看護カルテが全部抜け落ちているという事件です。

カルテの廃棄、改善事件

患者さんは二十四時間、ずらと完全房室ブロックの状態で一日でも早くペースメーカー植え込み手術が必要であったと医者ならば誰もが診断する状態でした。普通ならば外来受診したときにすぐにテンポラリー・リードによるペーシングが行われてしかるべき状態だったのですが、三週間も自宅で待たされていました。

突然心停止が起きたのは入院後三日目の朝です。心停止後、すぐに行われたのはテンポラリー・ペーシングでしたが、後の祭りでした。ペースメlヵlをもっと早めに入れておくか、何らかの処置をしておけばよかつたことは歴然です。しかし、これをもって「この大学病院の医療はおかしい」と断ずるつもりはありません。

看護カルテの怪

改善された患者のカルテ

私が指摘するのは大学病院に入院してからの様子を記載したはずの看護カルテなのです。一ページ目はじつかりと存在しています。が、普通は行を空けて記載することなど絶対にない看護カルテが、不思議なことに、この一ページ目の記載は途中で途切れてしまい、ベージの半分が空白になっています。

そして次にあるべきニページ目がありません。そしてなんと三ページ目が二枚あるのです。三ページ目は患者さんが心停止した直後からの記載で始まります。びっしりと記載されていますが、もう一枚の三ページ目と微妙に違っています。

四ページ以降は蘇生後のミゼラブルな経過が赤裸々に表現されている、充分な記載内容であるという点で、よくある看護カルテです。これは明らかに誰かが仕組んだ陰謀に違いありません。

それにしてもこんなにいい加減で間抜けなカルテの改察をよくもやったものです。

ちなみにこういった事例は医療裁判ではまったく不間に付されます。看護カルテの大事な部分を破棄したリカルテを偽造しても、それは患者さんの急変の後のことで、患者さんの直接の利益にはまったく関係がなかったからというのです。

米国なら「ウソをついた」ということで懲罰的賠償金を支払わされることになるはずです。とんでもないインチキ病院を選んだ患者さんの責任だ、というのが日本の裁判所の判断なのでしょうか。

看護師の必死の抵抗か?

この理解に苦しむ看護カルテの偽装はひょっとしたら改気を指示された、従わされた看護師さんの医師に対する抗議の表れだったのでしょうか。心臓外科担当医「心停上の前日はどうだつた?」
看護師長「『ふらふらして、お茶を飲もうとしたら急に手の力が抜けてコップを落としたりしている』って看護カルテに書いてあります」

書き直せ!

心臓外科担当医「そりゃまずいな。典型的なアダムストークス発作だ。何の措置もしなかったことが丸バレだ。症状がなかったように看護カルテには書いておいてくれ」
看護師長「………」

心臓外科担当医「何だよ―・とりあえず心停止するまでの看護カルテは全部なしだ― よこせ―」

看護師長「アー、せんせい―」

心臓外科担当医「入院してからの記録はもう一度はじめから書き直すんだ。筆跡も同じじゃあダメだ。ちやんと徐脈による症状が一切なかったようにシフトで交代″した看護師がかわるがわる書くんだ。わかったな!」

医者にこう強要された心臓外科病棟責任者である看護師長は一ページ目を途中まで書いて、わざと誰が見ても不自然なように下半分を空白にしておいたのではないでしょうか。

そして一番重要なニページ目には、さすがに架空の出来事を記載することはできず、あるいは書いたのだけれども心臓外科担当医から「う――ん、まったく症状がないというのも入院してきた意味がないことになり不自然だな」などと細かい注意を受け何度もボツにされ、何度も書き直している最中に「証拠保全」といってすべてのカルテが裁判所の命令で保全される事態となったのだと考えれば、このカルテのおかしな状況が理解できます。

明らかな刑事犯罪かも

以上は、私の個人的な想像、いや妄想かもしれません。しかしもしこれが事実ならば明らかな刑事犯罪です。
先日、産婦人科医が医療事故のため「逮捕」されるという事件があり、医療事故に警察。検察が関わり刑事犯罪とされることについて、医者の間で議論されていました。この事件については私は内容を知らないので、多くの医者の意見のように逮捕は不当なのかもしれません。

しかしもし、ペースメーカー植え込み手術が間に合わなかった「事故」で行われたように、事実関係を一方的に掌握し、記録し、保存できる医療サイドが、自分たちの都合のいいように改賀したでたらめな記録を見せて(しかも一ページ抜け落ちたままで)「事実」と言い張るならば、これは間違いなく犯罪です。

本当のことを聞かせてほしい

自分たちのミスを確信しているから隠蔽や改善をするのです。こんな場合は、隠蔽や改目の行為を犯罪として「逮捕」されて当然なのではないでしようか。こんなあからさまな犯罪を放置していたら、「医療事故に警察が関与するのはけしからん!」などと医者の側からは決して言えません。

このペースメーカーの事件ですが、当時、この患者さんの看護に携わった看護師さんがこの本を読んでいらつしやったら、ぜひ本当のところをお聞かせ願いたいものです。

一ページ抜け落ちた看護カルテがなぜ存在するのか、個人的にどうしても知りたいのです。

まとめ

看護師さんは病院の良識です‥看護師さんは下手な嘘など絶対につきません。女性は表面的に「負け」ても、根本から敗北することは絶対にないからです。だから嘘をついて、自分の性根まで腐らせてしまうなどということは絶対にしないのです。

そう考える私には「うちの医者は医療ミスを平気で隠蔽しているんです―」などと、覆面とはいえテレビカメラの前で告白する看護師さんが現実に存在するとは思えないのです。

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